■「もう一つの日本史」的な作品です
二世と言えば第二次大戦時の話に終始しがちです。本作でも確かに戦争のシーンは出てまいります。しかし、本作は単なる戦争映画ではありません。
二世の話は・・・
「親はどこから来て何をしていたのか(官約移民と写真花嫁)」
「自らのサトウキビ労働の様子」
「当時どんな家に住んでいたのか」
「家の中ではどんな言葉を使っていたのか」
「二世たちに流行った遊びはどのようなものだったのか」
「日系社会にあった沖縄人への差別はどうだったのか」
「HAPA(ハーフ等の意)への差別はあったのか」
そして
「真珠湾攻撃の時の様子、民間人の被害や日系人への暴力等はどうだったのか」
「戦争時の一番の記憶は何なのか」
「戦争後の活躍はどんなものなのか」
「現在、何を思っているのか」
など、多岐にわたります。
1920~30年代の、まだプランテーション時代を幼少期として過ごした二世の記憶をすべて証言した貴重な作品です。
ハワイに残る「もう一つの日本史」的な作品と言っても良いでしょう。
その希少性が、2012年のハワイの映画賞など2つの映画コンペティションでの高い評価に繋がりました。ホノルル・フィルム・アヲードでは〈ベスト・オブ・ハワイ〉を受賞し、マウイ映画祭では1000本以上の出品作の中から正式に選ばれ、プレミア上映されました。
http://honolulufilmawards.com/2012-winners Honolulu Film Awards
■日本全体が二世の功労の恩恵を受けています
本作の制作のきっかけは、監督である松元の友人の遺作展をマウイで開催する際に協力してくれた「日系社会への礼を返す」ことでした。
加えて本作の音楽には、日本のハワイアン音楽を代表するミュージシャンが参加しております。彼らも「ハワイでは本当に二世に世話になった」と、「二世へのお礼のため」に無償で楽曲を提供してくれています。
そして何よりも、出演する二世達が「貧乏だったけれど、不自由の無い人生を送って来られた。親や地域に対し『礼を尽くすため』にも、自身が軍に志願するのは自然だった」と、日系人部隊への志願の理由を語っております。二世は明治時代の日本の美しい道徳〈修身〉教育を受けています。
本作は「恩を受けたら礼を返す」という、本来の日本の美しい精神を、いま一度見直すきっかけとなる作品でもあります。
またハワイは多くの日本人が訪れます。そしてハワイは私たち日本人を歓迎してくれます。
もちろん、ワイキキ周辺でしたらビジネスとしてそれもあるでしょう。しかし、離島の小さな町でも日本人だと判ると歓迎してくれます。
それは、日系人がハワイの社会に果たして来た役割に負うところが少なくありません。その日系人の立場を好転させ飛躍的に向上させたのが、二世の大戦時の功績と犠牲です。
二世達は、大戦時の功労を前面に押し出し、1924年から施行されていた「排日移民法」を撤廃させました。そしてこれにより、日本人がハワイやアメリカに移住出来るようにしてくれ、日本の企業がアメリカ市場に支障無く参入出来るようになりました。日本の企業がアメリカで成功し、世界的ブランドになったことによって戦後の反映があるのは、間違いの無い事実です。その道筋を、二世達が築いてくれました。
例えばSONYもアメリカで成功することができ、世界規模のナショナル・ブランドになった一社です。
これは、創業者の盛田昭夫さんのお嬢さまから直接お聞きした話ですが、1960年にSONYアメリカを創業した時に尽力してくれたのがハワイの日系二世であるため、盛田さんは、ロスアンジェルスの日系博物館が創設される際に、「現在のSONYがあるのは日系の方々のおかげだ」と私費で数億円を寄付したとのことです。
また、日系人、特に二世達は、政治や経済、そしてハワイの文化にまで大きく貢献しています。それがあるからこそ、現在、日本人である私たちを受け入れてくれるハワイがあります。それを知って、日系団体と関係を太く強くしておくことで、日本の国益になると信じております。
興味のある方はぜひぜひ下の問い合わせ先にご連絡ください!!
終了しました。
日時 | 平成28年1月30日(土)11:00~,14:00~ 各30分前開場 |
会場 | 菩提院 いわき市平古鍛冶町59 (いわき駅から徒歩20分) |
料金 | 大人2,000円 学生1,000円(中学~高校生) 親子2,500円 小学生以下無料 |
ご予約・お問い合わせ先 | ハワイアンヒーリングサロン muumuu Moani TEL:050-3554-0634 |